瑛子さんの大連ってどんなとこ

 大連に住むリケジョの瑛子さん。経済発展著しい大連の街の様子を冷静な観察眼で描くレポートと写真から無限のビジネスチャンスが見える。

正月十五日は元宵節

今年の3月5日は、旧暦の正月十五日にあたり「元宵節」です。

春節も、この日を持って一段落となり、終了します。元々この日には、北の方の人々は「元宵」*1を食べ、南は「湯園」*2を食べましたが、「湯園」の方がやわらかく、食感が現在の人たちの口に合うので、現在は、ほぼ全部「湯園」を食べるようになりました。

餡は、もともと砂糖に細かくしたピーナツ、ゴマの一種類しかなかったのですが、今は黒ゴマが一番人気で、それ以外にバラ味、チョコレートなどさまざまな味が開発されています。きっと最初に変な味なのだろうと、挑戦しようともしませんでしたが、一度もらって食べたら、私がバラ味、うちの子はチョコレート味にはまっちゃって、今になってゴマなんかは全然食べなくなりました。

やはりお餅類で消化しにくいため、普通は朝食として食べます。昼は適当に平日通り外食の方が多いですが、夕食は例の餃子の出番です。餡については、特に制限がないのですが、三鮮(海鮮、韮、肉)や野菜(セロリ、白菜など)&肉が殆どで、お肉だけの蒸し餃子はすくないでしょう。

子どものころ、夜には灯篭祭りが楽しみで、暗いところで赤い灯篭の光の下で美味しい食べ物やなぞなぞ遊びをしてあててみるとか、とてもにぎやかだった思い出があります。しかし、今の子にとっては、これらの光景はドラマの中でしかみられなくなり、食事の後の楽しみは、テレビの「元宵節演出」しかない時代になりました。

*1 元宵は、まず砂糖と、炒めてから細かく砕いたピーナツなどを混ぜた餡を核に、少しづつ水を加えて餅粉を入れてまとめ、ごろごろと回転させながらピンポン玉くらいの大きさぐらいまで丸くなったら完成。冷蔵程度で保存でき、冷凍する必要はありません。湯園よりは食感は硬い。揚げて食べる方法もあり、大連では元宵揚げが売りの有名な店もあります。

*2 湯園は、餅粉に水とラードを入れてまとめ、ピンポン玉くらいの大きさに丸めて、皮を作ります。中に餡を入れて包み、丸く整えます。通常冷凍で保存します。

f:id:jidouforum2014:20150306102620j:plain