瑛子さんの大連ってどんなとこ

 大連に住むリケジョの瑛子さん。経済発展著しい大連の街の様子を冷静な観察眼で描くレポートと写真から無限のビジネスチャンスが見える。

融通の利かないクレーム対応

日清ラーメンが中国での合弁をやめ。独資で中国での販売にがんばる、というニュースを見ました。 大丈夫かなあと心配です。 というのは、日系企業は製品の質はいいのですが、市場開拓やそのアフターサービスシステムが、なんとなくのろくて融通が利かない、…

進化する買い物モデル

11月11日に欲しいものを購入するわけ 中国では、11月11日は「独身の日」と呼ばれ、若者を中心に、一斉に買い物を行う日として定着しています。案の定、インターネット販売No.1であるアリババは、今年も販売総額の最高値を更新(昨年比60%増)しました。 私…

お財布なしでも大丈夫

友達がコンビニに行って、煮物なども含めいろいろ注文して、レジで精算しようとしたら、「ああ、しまった。財布を車に忘れてきた!」と、一瞬、大変なショックを受けてしまいました。それも、車が遠いところに止めてあるからです。すると、やさしく微笑みな…

病院に行かない、行けない

私の実家がある故郷での話です。90歳のおじいさんの世話をみているおばさんがストレスのために免疫力が低下し、ここ半年よく熱を出すようになりました。このおばさんは、ご夫妻ともお医者さま(外科)だったにもかかわらず、病院へ行かず、そのつど適当に薬…

虹に思う

いまは2015年10月、国慶節休みの後半ですが、この一週間ほど、大連の天気は例年と比べ、かなり変なのです。太陽がまぶしく照りながら、雨がさわさわ降るのですが、それも降ったりやんだりなのです。雨が降る時なら、完全に晴れるまで徹底的に降るという、い…

国慶節の楽しみ方

10月1日は中国の国慶節で、1日~7日の長い休みも、春節のときの長い休み以外の唯一の長い休みで、本当の意味での「ゴールデンウィーク」です。 春節は真冬なので、季節的に、観光にあわないことと、親が健在なら、やはり帰省しなければならない、などの理由…

中秋節

旧暦8月15日、満月の日は、中秋節です。今年は西暦9月27日で、ちょうど日曜日に当たりました。 中秋節は、昔から家族団らんの日で、明月の下で、家族が親のところに集まり、月餅(ゲッペイ)を食べながら、いろいろな話しが弾むのが恒例です。毎年、大体9月…

サッカーは子どもの時からはじめよう

大連は、9月に入ったら、急に秋になり、朝晩涼しく(寒く?)なって、空も高くなってきれいです。9月は入学のシーズンでもあり、小学校は6歳から入学です。まだ小さいのに、大きいカバンを背負って学校の校門に入っていく姿は、お母さんにとっては、どうして…

“クラス服”という制服

中国では中学校までは学費は無料ですが、いつの間にか公立学校では教材だけが有料になりました。学校の制服も無料なのですが、デザインは何とかましになりましたが、無料の分、材質は相変わらず、だめです。小学校では毎日制服ではなく、月・木曜日しか着用…

なにもかも自分でがんばるしかない のです

うちの子は高校受験が終了したら、「アメリカへ遊びに行ってみたい」と突然言い出し、あわてました。 というのは、幸い、パスポートはもっていますが、ビザの申請には時間がかかるからです。資料準備などを旅行社にお願いしたのですが、4日後になって、やっ…

三伏(さんぷく)

今年の三伏は、7月13日から27日間(夏至以後の3回の庚(かのえ)の日)です。一年のうちで一番暑い時期と言われています。 「冬練三九、夏練三伏(冬は「三九」夏は三伏でも修業(通常露天での修業をいう)を続ける)」という諺は、中国人なら誰でも、子ども…

泣いたり笑ったりの中国の株

今年の5月ぐらいからでしょうか。周りの人々が株のことを良く話題にしてきました。エステに行っても、足のマッサージに行っても「株、もっている?」「○○さん(店のお客さん)は1ヶ月で2倍になったそうですよ」とかいう話しを聞いて、もうバブルが近いかもし…

説明書が入っていないのです

「中国からの技能実習生(以前の研修生)は、トイレの後、ドアを閉めずそのままにして出ていくんですよ。不思議ですねぇ」と日本のお客様に言われたとき、「そうだわ。私も、少なくとも公衆トイレの後では、わざわざドアを閉めずに出ていくわ」と気がつきま…

端午節のチマキ

毎年旧暦5月5日は端午節です。今年は6月20日で、端午節の休みは6月20日(土曜)から6月22日(月曜)までの3連休でした。 河に身を投げた愛国の詩人屈原(秦の侵略に抵抗した楚の貴族)は、遺体が見つからず、魚が屈原の体を食べないように、皆さんが河に粽を…

非物質文化遺産の日

6月13日は世界非物質文化遺産の日で、現代博物館のロビーで2時間世界級非物質文化遺産とされている「東北太鼓」や「皮影」などの演出がありました。子どもを連れて見に行ったのですが、子どもも、普段見たこともない楽器や演出を面白く見ていました。 ☆「東…

サクランボのシーズン

大連はサクランボの産地の一つとして、とても有名です。故郷にいる親は、「こちらでも『大連のサクランボ』と名乗ってサクランボが売られているけど、やはり大連の方が美味しいよ」と電話で「報告」してくれました。基本的には赤いのと黄色いのとの2種類に分…

自立しない子ども、一体、誰がそんなふうに育てたの

6月1日は、国際児童節で、中国の子どもの日ともいえます。その日の前後には、幼稚園や小学校では運動会や遠足をします。友達の子どもは市内中心部にある小学校の2年生で、クラスの半分はこの小学校の指定エリアに住んでおらず、親がお金を出して、わざわざ子…

複雑な高校志望校の選択方法

中国では、学年は9月始まりで、7月が学年末です。6月は受験シーズンです。特に6月7日~9日は大学受験日で、自分が所在する高校では受験できず(試験中の不正行為を防ぐため)、遠い他の高校で受験をしなければならないため、事前に、車のない家庭の受験生を…

“におい”について

大連の森ビルの近くにあるビジネスホテルのロビーを通りかかったら、四川料理の濃くて辛い調味料のにおいが漂ってきました。近くに四川料理屋があって、たぶん台所の排気が故障なのかなぁと思ったところ、ホテルのスタッフらしいおばさんが 「わあ~、いいに…

「何でも屋」がほしい

友達女性4人と一緒に食事をしていたら、そのうち話題が平日の悩みになだれ込んでしまいました。「電気給湯器が故障して、メーカーが修理に来てくれたのよ。でも、トイレの天井を破って給湯器を取り出し修理したのはいいけど、天井は破ったままでもう1年以上…

法律には頼らない

先日、友達が、買ったばかりの新車を、路地の駐車場でぶつけられました。相手は修理工場のスタッフで、免許なし&飲酒運転&一方通行逆行でした。一方通行の標識通りに走ってきたバスを避けるために、駐車場の車を三台連続で衝突したのです。あわてて逃げよ…

譲らない精神

我が家がある住宅地は、南側と北側にそれぞれ入り口があって、家に帰るときは、2つの道があります。1つは小さい路地からで、その路地は、両側とも、昔からの住宅がずら~と並んでいます。このマンションが作られた当初は、駐車スペースのことなどは考えなか…

若者の行動、誰のせい?

車を運転する時、登下校の時間帯は、できるだけ学校の周辺を避けます。 というのは、子どもが高校生になってからも、親が学校の送り迎えをする人が多いからです。一人っ子になってから、子どもの人命のおよび被害は、どの家族にとっても、乗り超えられない苦…

スマホアプリの便利さと安全性

ある私の友達は、息子が朝の支度をするのが遅いことでヒステリックとなっています。息子さんが、のろのろしているのは、ご主人似だとクレーム。「クレジットカードの返済だって、いつも締切日の当日にならないと、各銀行へ走り回わらなければならないんだか…

雨のおかげできれいな春の日

昨日洗車したばかりなのに、今朝ほど、霧雨が降ったおかげで、汚れていた大気の埃が霧雨に混じり、白い車に均一に付着してしまいました。私たちが毎日吸っている空気がいかに汚れているかを、目に見えるように披露してくれたようです。 そんな黒い空気を吸っ…

清明節 と 中国のお墓事情

4月5日は、清明節です。中国の祝日となり、一日休みになりました。昔から先祖にお参りに行く日で、通常旧暦で決められるはずですが、どうしてか、これだけが西暦となっています。 子どもの時、この日にならないと綿入りの厚いズボンと靴を脱いではいけないと…

小学校、7年間?「学前班」に愕然

私たちは、遼寧省で“小学校5年制度”が“6年制”に変わる最後の5年生でした。当時、同じ学級の友達のうち、3分の1は中学校に入り、残りの3分の2は新たに生まれた“小学校6年生”となりました。既に勉強した内容を、“6年生”といって、再度繰り返して勉強したこと…

働きながら子どもに接っする後ろめたさ

ある同い年の女性Aさんに出会って、話しをする機会がありました。その人の息子さんも、いまちょうど中学校三年生で、今年は高校受験です。 「最近、どう?」 と、彼女と会えば自然に子どもの話題になりますが、仕事で全国を走り回り、1週間に1日しか休めなく…

ヒツジ年の出産って

今年はヒツジ年で、昔から、特に女の子が生まれたらちょっと大変で、将来は姑に嫌われる、という言い伝えがあります。ただ、ご主人とその両親のうち、二人がヒツジ年であれば、「三羊開泰」と言って、逆に、大吉なのです。 ということで、中国では、出産する…

産後の悩みは月子中心

中国では、出産後1ヶ月間を「月子」といいます。 そして、産婦がこの1ヶ月に特別ケアをしてもらうのを「坐月子」といいます。 中国の伝統的な考え方としては、産後1ヶ月間は、産婦が出産の傷みから回復する期間で、各種機能がとても弱っているため、手術を受…