瑛子さんの大連ってどんなとこ

 大連に住むリケジョの瑛子さん。経済発展著しい大連の街の様子を冷静な観察眼で描くレポートと写真から無限のビジネスチャンスが見える。

大連人にとっての冬休みの観光地、とは?

 冬休みになると、子どもをつれて観光に行くのがもうすでに慣例になっていて、忙しくてどこかへ連れて行く暇がなければ、子どもの方から
「友達はみんな観光に行ったのに、何で、ぼくだけどこへもいけないの」
とクレームするくらいになってしまいました。

 友達一家も、先日香港へ行ってきました。もちろん子どもが大好きなディズニーランドは欠かせられませんが、予測したほど込んでいませんでした。パスが使えるアトラクションがとても少なくなっていて、だいたい30分くらいですぐに順番がくるようになったからかもしれません。まあ、小さい子どもにとっては、香港のディズニーランドは小さくて、歩き回るのには一番だと思います。この冬休みも、「親子観光」としての観光客が大量に殺到するわけではないのでしょうが、ちょっと意外でした。
 
 よく考えると、やはり全世界の物産がウェブサイトのネットワークで買える今、安い買い物天国だった香港は魅力が低くなり、また、昔、海外旅行が遠い夢であったような実現しにくい状況と違って、今は、欧米や日本、韓国などへはとても簡単にいけるので、香港はもう優位性がなくなりました。例えば、大連にとっては、同じ3時間を飛ぶならば、日本に行く方が、もっとサービスがよくて買い物も安いかもしれません。中日関係の問題はまだありますが、観光客に対する影響から言えば、むしろ香港の方の大陸観光客に対する悪意がもっと露骨で耐えにくいのかもしれません。私も7,8年前に一度行っただけですが、本当に印象が悪くて、二度と来ないと決心したほどです。

 周りを見れば、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパへ行く人もいますが、日本、韓国は、やはり、そういう意味で便利だから多いです。国内なら、大連の厳しい寒さから逃げて、暖かい海南島へ行く人たちもいれば、もっと寒いハルピンへ「氷祭り」を見に行く選択(友達が使い捨てカイロと防寒マスクなどを特別用意して行った)もあります。

 とにかく慌しい観光団に参加するより、インターネットで情報を集め、ホテルなどを自分で予約し、2,3家族で遊びに行くのが主流となってきているのが、昨今の海外旅行事情のようです。