瑛子さんの大連ってどんなとこ

 大連に住むリケジョの瑛子さん。経済発展著しい大連の街の様子を冷静な観察眼で描くレポートと写真から無限のビジネスチャンスが見える。

大連では 冬至に餃子

冬至に餃子を

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 2014年12月22日は、冬至の日。一年中で一番昼が短い日ですね。これからどんどん、どんどん日が長くなって、なんとなく期待があるようなうれしい日です。

 冬至の日、中国の北の地方では餃子、南では年糕(米辺に羔、おもち)またはもち団子を食べます。若者はさっさとスーパーから冷凍餃子を買いますが、うちはおばあさんがいて、手作り餃子を食べました。日本の餃子は中国では「焼き餃子」といって、普通に家で食べる餃子とは違います。中国では通常、中身の具によって「水餃子」または「蒸し餃子」を食べます。韮と海鮮、卵、豚肉の「三鮮餃子」は必ず「水餃子」で、牛肉、羊肉乃至驢馬肉の餃子は必ず「蒸し餃子」です。

 豚肉に白菜またはセロリなどその他の野菜を加える具の場合、通常は「水餃子」です。今回、うちは豚肉+酸菜にしました。酸菜とは、東北の冬の主要食材のひとつで、白菜をすっぱく漬けた、ちょっと変わった食材ですが、慣れればこの味はとても恋しくなります。ちなみに南の方の人々も餃子は大好きですが、うまく結べないみたいですよ。

同じ材料を使っても、各家では味付けなどが違っていて、本当の意味での「お袋料理」です。

 また、この冬至の日は「数九」の初めでもあります。「数九」は9の九日です。北では、はじめの3つの九日はとても寒い日です。第6の九の初日は「立春」で、まだまだ春にならない寒さですが、春が目の前にあるような望みがあります。7の九日には河が解凍し、9の九日にはもう小春日和の気持ちいい日が待っている絵が浮かんできます。大連では、40代になってから、この9の九日の81日は「毎日ナマコを1個食べると、一年間風邪を引かない」という言い伝えがあって、この時期はナマコのシーズンでもありますよ。

 九日ずつ数える日の数え方、お分かりになりますか?